早いもので撮影も半ばを過ぎた。
朝、撮影前に監督から「後半戦に向けて」というメモが配られる。
『後半戦に向けて 07.8.13 是枝裕和
スタッフの皆さん、お疲れさまです。
クランクインから３週間ちょっと過ぎました。今日（昨日）撮影した中庭での記念写真のシーンを
仮編集に加えたところで６０分をちょうど超えました。いよいよ後半戦です、
ロケのシーンも、ロケセットもセットも・・・どれも素晴らしいです。ありがとうございます。
室内のシーンが長いし、会話が多いことを心配していたのですが、全くだらだらした感じはなく、
時にコミカルに、時にちょっと切なく・・・良い映画になりそうな予感が確信にかわりつつあります。
（たぶん自分の映画だから、だけではないと思います・・・）
まだまだ現場では悩むと思いますが、もう少しおつき合いください。
役者さんたちのお芝居のアンサンブルがみごとなので、カットを割らずに長回しで見せたり、
テストをあまり重ねずに一発目をねらっていく−というスタイルが
後半増えていくような気がしています。
（見比べるとテイク１が結果的によかった・・・ということが多いようなので・・・）どうか、
その心づもりで・・・よろしく。
暑さもピークです。風邪をひいて体調を崩しているスタッフもいるようですので、
くれぐれも夏バテ等に気をつけて下さい。
ケガ、事故などなく、９月を迎えられればと思います。
それでは本日もよろしくお願いします。予定！ では１３カットです。』 |
