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男性 : 「死んでから来る」っていうのは、死んでからすぐ来るんでしょうか、それとも死んでから何日か経ってから… 女性 : 海外の映画祭とかで、日本人とは違った質問とか感想はありますか? 是枝 : 海外で一番多いのはね、「誰が役者で誰が一般の人なのか」っていう質問。(客席爆笑)「あの人が話してるのはほんとの話なのか、作った話なのか」とかね。そういうところをかなり訊かれるのと… イタリアのトリノって映画祭で上映したときに、カトリックの人達がいっぱいいたので、記者会見のときに記者の人達がこう並んでて質問を始めたんだけど…ここ(映画の中の施設)のシステムについてね…それで30分くらい話してたりとか。 なぜ7日間なのかとか、あのビデオテープはどういう仕組みで撮ってるのかとか…(爆笑)一応「あれは半分冗談なんです、1年365日テープって言って365日録画されるんです」って言って…そうするとみんないっせいに真剣な顔してメモとるんで、困っちゃったんですけど… 「悪いことをした人もみんなあそこに行くのか」「悪いことした人間は別にいくとこがあるんじゃないか」って、キリスト教の国ではよくそんな質問を受けましたね。 男性 : いろんなところであのマークが印象的に使われてたんですが、あのマークは何かを表してるんでしょうか? 是枝 : 何に見えました? 男性 : メビウスの輪とか…輪廻転生みたいな。でも輪廻がどうこうっていう映画でもないと思うんで、やっぱり安らぎみたいなものとか…。 是枝 : これね、必ず受ける質問なんですよ、海外で。で、必ずね、「何に見えましたか?」って訊くようにしてるんですよ。うん。 輪廻転生っていう意見もありますし、天使の輪とかね。雲とか、天使の羽とか。メビウスの輪っていうのもあったかな…。 いろんな意味をこめて、というか、いろんなふうに見えてほしいと思って作ったマークなので。あんまり「あれはああいう意味で、こう見てください」っていうものじゃないじゃないですか、マークって。だから見る人がいろんな意味に見てくれればな、と思って、質問するだけにしているので、どうぞ皆さんイメージしてください。 是枝 : 時間が来たようなので終わりたいと思います。ほんとに今日はたくさん来ていただいてありがとうございました。 6月にもまた何度か、こういう形でティーチインをやっていくことになると思います。よろしかったらまた足を運んでください。 どうも本日はありがとうございました。 |
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