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確かに傑作だけど
2004年8月13日 43歳男性
この映画について、素直に「よかった」「感動した」「子どもたちの表情がすばらしい」などという気にはなれません。これが実話に基づいた映画だと知っているだけに、見ているうちに「こんなことがあっていいのか」と腹が立ってきて、見終わったあとはとことん落ち込んでしまいました。
最後に小さな女の子が死んでしまう。これのどこに希望があるのか。私が感じたのは怒りと絶望以外の何物でもありません。
大人たちは何をしていたのか。母親だけでなく、アパートの住人もコンビニの店長も。特に、犬をあやしながらいいかげんに部屋をのぞいただけの大家夫人。こいつらは人殺しも同然ではないか。日本という国は、ここまでめちゃくちゃなのか。
まあ、こんなふうに観る者を本気で怒らせるのも、この映画のおそるべき質の高さの証明でしょうが。

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面白かったです!
2004年8月13日 アタオコロイノナ
この作品中,置かれた状況は極めて現代的な4人の子供たちだけど,それに対する反応が,われわれの想像力の中に納まる範囲の『子供』だと思う。もしかして,ひょっとしたら,子供って常にそんなもんなのかもしれないけど。
外に出られない枷をはめられてる二人の女の子には,閉じられた世界で鋭敏化する精神,日野啓介の小説にも出てくるけど,そんなものをイメージしてしまう。大事に大事に使って,それでも捨てずに使って,その辺の小石よりもちびてしまった,ゆきちゃんのクレヨンを見て,そして,そのクレヨンを使って久しぶりの『外』からのお客さんであるサキの似顔絵を描くゆきちゃんを見て,危ういほどに硬く鋭く成長した鉱物の結晶の中に宿る精神をイメージしてしまう。
次第次第に中へもぐりこんでいく女の子二人に比べて,男の子二人は外との接点を見出そうとする。それは男の子なら誰でも持っている,子供ゆえの万能感の裏返しだ。しかし,ゆきの突然の死が,やぎら君を大人の世界に連れて行ってしまう。ゆきの死を経験したやぎら君は,もはや少年ではいられないだろう。ゆきを飛行場の土の下に埋めた時点で,4人の子供によって都会の中に作られた奇跡的なユートピアも終わりを告げるのだ。
そうだ,これは最初から終わりが見えてるユートピアを描いた話なんだ。4人の子供は,だから,4人で暮らしてる間,下手な家族よりも「幸せ」だったんじゃなかろうか。

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無題
2004年8月13日 misa
誰も知らない見ました。
映画の世界が凄く普通でした。
登場人物の一人一人が小学校の時の友達やその兄妹に見えました。
本当に今コンビニに出掛けたら明に会える気がします。
物凄く泣くと思ってタオルを用意したんですけどやっぱり泣きました…
私が明だったらというか普通はもっと荒れると思うんですけど荒れなかったまっすぐさが凄く心に痛かったです…
是枝さんの作品ということでゆきはあの後ワンダフルライフのあの施設に行って幸せになっていたらいいなぁと電車の中で思いました…
絶望的だけどとてもポジティブな映画だと思います。
もう一度見に行っちゃうかもしれません。
次回作も楽しみにしてます!

ずっと心に残ってます。
2004年8月13日 ikko
映画館で見てから2日経つのですが,何度も何度も思い出して切なくなってしまいます。普段邦画を見ない私ですが、ポスターの柳楽君の横顔に心を奪われてしまって,はじめて一人で見に行きました。出演者の子供たちは,本当に普通にいる子供で、茂君のクレヨンしんちゃんみたいな明るさも,ゆきちゃんの愛らしさも,京子ちゃんの女のこらしさも,明君のあまり言葉に出さないけれど本当はお母さんより大人な部分も,私の小さいときにどこかで見たことのある子供の姿でした。もう一度、是非見たいと思います。ずっと忘れられない映画になりました。こんな映画を作った監督,出演者,スタッフの方に拍手を贈りたいです。

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感動しました。
2004年8月13日 ぼう
子供達のひとつひとつの言葉に感動しました。
特に4人で一緒に暮らしたいから警察には連絡したくないって言葉がぐっときました。
どんなに辛くても、その事を幼い子達に見せない明の強さにも感動しました。
あと子供達の笑顔が自然でとてもよかったです。

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ヨカッタ!
2004年8月13日 プーさん
おもしろかったです。冒頭のシーンで早くもジーンとしちゃいました。明の爪あかとか、血に見えるマニュキアとか、泣き声に聞えるユキの靴とか、飛行機がバンバン飛ぶシーンとかゾクゾクしました。

忘れられない笑顔!
2004年8月13日 ハヤブサ
9日から何日か経っているのに 子供達の笑顔が忘れられません。またあの笑顔に会いに行くことになるでしょう。せつなくってやるせない思い、何がいまできるのか残り少ない後半の人生ですが 周りにもっと目を向けていこうと思います。子供はタカラモノ!

子供たち最高!!
2004年8月13日 昔に明の気持ちを味わった者として・・
うちも小さい頃母親が家出しました、父親は当てにならなかったので、もっと小さい妹を守ってあげなきゃと強く思いました、ほんとに色々大変だったけど、妹が居たから不幸ではなかったかな。柳楽くんの明に昔の自分をシンクロしました、彼らを可哀想と思わずに見て欲しい、ほんとうにいい映画です。

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気になります。
2004年8月13日 さなぎ
映画が終わっても、あの子たちが普通に生きているような気がしてなりません。まだあのアパートに住んでいるような気がしてなりません。だから、なんか、かなり切ないです。みんなあの後どうなったんだろう。施設に入ったのかな?子供はいつか大人になるし、あの子達も大きくなっていく。大人になったら、自分の子供時代をどう受けてめるんだろう。

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京子ちゃんのことをはじめとして
2004年8月12日 nanden-kanden
昨日今日と2日続けて映画館に行きました。いまだに何と表現してよいのか分からない感情がまだこころの片隅を占めています。
優弥くん、愛ちゃん、飛影くん、萌々子ちゃん、英恵ちゃん、Youさん、どの方も非常にすばらしかったです。その中でもとりわけ私の気を引いたのは愛ちゃんが演じる京子の存在でした。言葉数が少なく表現を表に出すことも少ない彼女でしたが、感情の鋭敏さ・生来の優しさは十分スクリーンから見て取ることができました。
お母さんにマニキュアを塗ってもらい嬉しそうな表情をする京子、黙ってもくもくと洗濯物を干し続ける京子、お年玉が母からのものではないと知っても黙っている京子、ピアノを買うための大事なお金を生活費にと明へ渡す京子、洋服を売られまいとして明の手からそれを取り戻す京子・・・。雄弁でない分、彼女のこころの繊細さはかえってこころに残りました。
また京子以外にも、こころが閉じかかっていたために明らと同じく公園に流れついた中学1年生の紗希、身勝手だが自分に正直な女性である母の恵子、この二人も印象深かったです。英恵ちゃんとYouさんの自然な演技が実を結んだのだと思います。
物語の中で、子供たちは名も知らない雑草の花を育てていましたが、あの小さな小さな種子はどうやら私の中にもいつのまにか入り込んできたようです。地面よりももっともっと低い側溝で咲いていた名もない花の種子は、カップめんの容器からも抜け出して、映画を見た人たちのこころな中で花を咲かせようとしている、そんな気がしています。
この映画に出会えて本当に嬉しかったです。ありがとう。

当たり前の贅沢
2004年8月12日 りえこ
私は、贅沢です。
今日この映画を観てそう感じました。
私は親に育ててもらっています。
洗濯もたくさんの水、洗剤を使って洗濯機でします。
学校にもかったるい日もあるけどちゃんと行っています。
電気も水も、毎日当たり前のように使っています。
しかし、今日この映画を観て「実際にあった現実」を
中々受け止められませんでした。ショックすぎて。
私より年下の男の子が家事もおつかいも母の代わりとなってする。
私はもしかしたら一人でカレーライスなんて作れないかもしれない。
もしかしたら一人でお金を管理するなんてできないかもしれない。
なのにこの子どもたちは全てをやってのける。
しかも帰ってくるはずのない親がいつか帰ってくることを願いながら。
子どもたちの目はカメラの中でもとても輝いて見えました。
そして演技が演技っぽく見えない。ビックリしました。
本当の兄弟みたいな感じでした。
細かいところにもこだわりが見え、是枝監督の伝えたいこと、
感じてほしいこと、全てが彼ら子どもたちを通して伝わりました。
最後まで私は涙を目に溜め込んでいましたが、隣のおばさんが耐え切れず声を出して泣き始めたので私も自分を抑えきれずに泣きまくりました。
エンドロールを見終わった後、観客のほとんどが目にハンカチを当てていました。
私たちは本当に贅沢。
服に小さな穴が開くと捨てるような毎日。
毎日綺麗な服を着ています。
そして何よりもこの映画を観ることができ、
たくさんの現実を受け止められたことが
私にとって何よりも贅沢な事です。

誰も知らない・・・泣けます!
2004年8月12日 saki
本当に、泣けました!
自分の、お母さんが居てよかった、もっと
大切にしよう。と、思える映画です。
この映画は、一生で一番になると想います。

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ありがとうございました。
2004年8月12日 クロ太
8月8日に「誰も知らない」を観てきました。
映画だと分かっているのに、明くん・京子ちゃん・茂くん・ゆきちゃんが本当の兄弟かのようにお互いを見つめる目があったかくて、素敵でそして切なくなりました。
ラストで飛行機が大きく映るシーンで「これはもしかしてゆきちゃんの土の中からの目線なのかなあ…」などと、各シーンを思い出すと心がズクズクと重くなります。
でも、この重みは忘れてはいけない重みだと思います。
是枝監督、本当にありがとうございました。

「誰も知らない」と出会って・・・
2004年8月12日 momo
先日「誰も知らない」を見に行きました。私の胸には今も言葉では言い表せない感情が残っています。
私はもう大人といわれる位置にいるのですが、この映画を見て子供の頃に感じていたことを思い出した気がします。今の自分がいかに人や物事に無関心であるかを考えさせられました。
自分の周りの人やこれから関わるすべての人を大事にしよう、そんな大切なことを思い出させてくれる映画でした。
子供の頃のように真っ直ぐな眼で、いろんなことを感じて、一生懸命に生きたいと思うようになりました。この映画に出会えて本当に良かったと思います。

一万光年も離れた海螢
2004年8月12日 カオリ
静かすぎる優しさが、こんなにも切ないなんて誰が思っただろうか。何度もこらえきれず涙を流した理由を見終わってもなを考え続けます。
おそらく、怒りや悲しみで泣くのとは、少し違うもっと自然的な涙、晴天の空が美しい、暖かな風が愛おしい綺麗に咲いた花を見た時などに感じる感動に近い。
実際映画を見終わって、晴れた空を見るだけで涙しそうになった。あまりに悲劇的な事件であるため感動とか美しいと言った部類の言葉はあまり言えないのですが、是枝監督が実際事件を起こした少年がいとおしくてたまらなく思った「よく頑張ったね」というパンフレットの文を見て、この作品がなぜこんなにも暖かいのかが、少なからず解った気がします。
本当にこの作品に出会えて、良かったと思います。
出演者の子供達にも、ありがとうと言いたいです。

誰も知らないを知った今
2004年8月12日 ゆき
中学二年のゆきです。
映画のタイトル『誰も知らない』。きっと知らなきゃいけない事実がそこにはあるんだと思った。
そして先日、母と一緒に観に行った。
最後のシーン、子供達が歩く後姿を見て初めて涙が出てきた。生かされた人生をただ生きてるように見えた人は誰一人としていないと思う。小さな幸せをも見つけることのできる小さな瞳を持った子供達が輝いて見えて、その中にある新鮮な力を素晴らしいと思った。
そして隣にいる母に「ありがとう」と心の中で感謝した。母はこれまできっと、私達子供を見捨てたことがなく、諦めたことがなく、ずっと見方をしてくれただろう。そしてこれからもそうしてくれるのだろう。
知らなかった世界を知った今、自分は何をすればいいのか、何ができるのかと考えさせられた。
是枝監督、キャストの皆さん、スタッフの皆さん、素晴らしい映画をありがとうございます。

無題
2004年8月12日 ポコペン
是枝監督様 御無沙汰おります。
PFF名古屋のゲストに来ていただいた時、「幻の光」上映中の国際劇場まで、栄から今池まで地下鉄で行きましたね。場内はあまり入ってなかったけど、劇場の方に「この映画の監督です」と紹介すると、色紙を出して来られ、監督がサインをされました。あの色紙いまでもロビーに飾ってある筈ですよ。
その後「ワンダフルライフ」「DISTANCE」と順調に作品を発表され、今回の「誰も知らない」まで来ましたね。とうとうここまで来ましたね。
もしかしたら、誰も知らない映画になっていたかもしれないのに、柳楽君がカンヌで主演男優賞を受賞したおかげで、大ヒット・拡大公開が続いていますね。大阪の劇場も沢山の観客が来ています。もう”誰もが知ってる”映画になりましたね。
でもそれは映画「だれも知らない」が素晴らしい作品だからです。ドキュメンタリーと劇映画の狭間で、試行錯誤しながら映画を撮ってこられた是枝監督のひとつの到達点だと思います。何度も観たくなる良い映画です。
ただ、外国の方が観ると「日本は恐ろしい国」とか「こんな映画を作る日本人は恐ろしい」とか思われていないか気になります。逆に云えば「こんなことありそう」とか「こんなこと日本では当たり前」と感じている日本人観客も多くいそうで、そちらの方が恐ろしいですが。。。
10年経ったら、この映画の再上映したいですね。その頃是枝監督はどんな映画を撮っているのか楽しみです。では、また観にいきます。
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