ようやく「花よりもなほ」の原作小説を書き終えました。ふぅ-------っ。
未だに原稿は手書きなもので、400字の原稿用紙にして460枚!
というのは大学の卒論でも書いたことのない分量で・・・まだ腕(というか親指)が痛い。
原作を映画のあとに書くというのは不思議な気もするのですが、完成した映画には盛り込めなかった脚本第一稿のエピソードとか、「こういう台詞もアリかな?」と映画完成後に思いついたものを加えたりとか、結構楽しんで書くことが出来ました。
つまり・・・「花よりもなほ」の原型であり、完成版でもある――かな?
あと、こちらは公開後になりますが「写真集」も発売になります。
鋤田正義さんの写真が魅力的なのはもちろんなのですが、セットの図面や黒澤和子さんの衣装デザイン画等もあって、見ごたえ、読みごたえがありますよ。で、その中にほんの一部ですが撮影現場でスタッフに配布していた僕の画コンテも掲載しています。これも、もちろん手書き。最近手紙よりもメールだったり、留守電のメッセージより携帯メールだったり、僕自身も肉声、肉筆に触れる機会が減っているので、たまに生な表現に出会うとうれしかったりするでしょ。ま、あんまり上手ではないので恥かしいのですが、良かったら手にとってみて下さい。
明日から又キャンペーンで松山と福岡に行きます。
是枝裕和