7月10日に1本のドキュメンタリーが公開されます。
タイトルは「ビューティフルアイランズ」。僕はエグゼクティブプロデューサーという立場でこの映画に関わっております。
構成や編集に立ち会って何度か監督でプロデューサーの海南さんと意見交換させてもらいました。
海南さんとは彼女がまだ10代の女子大生だった頃に、僕の番組にリポーターとして出演してもらったのが縁で、出会いました。その後、彼女はNHKに入局し、現在はフリーの制作者に。もう20年近いお付き合いになる、同志?です。
今回の映画も全額自分でお金を用意し、ツバル、ベネチア、アラスカと長期海外ロケの作品を自主制作しています。
いやぁ…すごいバイタリティです。頭が下がります。まじで。
今回の映画は、地球温暖化の問題を扱っているんですが、「社会派」とか「メッセージ」ということ以上に、少しずつ失われていく私たちの暮らしの、かけがえのなさというか、愛おしさをみごとにとらえていて(南幸男さんのカメラが素晴らしい)、僕は、原爆投下の前日の日常生活にスポットを当てて描いた黒木和雄監督の「明日―Tomorrow」という映画を想起しました。
みなさん、是非、劇場でご覧下さい。お願いします。
是枝裕和