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メーキングDVDを観て
2004年10月31日 青山絵美
やはり何といっても、優弥くんがクランクアップの際に、涙を流し、なかなか感情の高まりがおさまらない場面が、非常に印象的だった。「明」のキャラクター自体、あまり感情を表にあらわすタイプではなかったけれども、実際の優弥くんもメーキングDVDを観ていた限りでは、人見知りで引っ込み思案で、あまり感情を表に出さず、わりとクールなタイプなのかな?と思っていた。なので、最後にあの泣いている場面をみて、本当はやはりすごく感受性が豊かで、責任感が強くて、我慢強くて、優しい子なんだなあとしみじみ思った。
そんな優弥くんを、是枝監督が肩に手をかけたり、そっと一瞬肩を抱いてあげたり、声をかけてあげたりする、その穏やかな表情、静かな動作に、決してセンチメンタルではない、あたたかくて深い、本当の優しさを感じた。
是枝監督は映画のプログラムの中で、モチーフになった事件の14歳の少年について、『甘く聞こえてしまうのは本意ではないのだが、もしそばにいたら、僕は彼の肩を抱いてあげたいと思ったのだ。「よく頑張ったね」と。「僕は君のことが好きだよ」と。しかし、現実にそうすることは不可能だった。だから僕は、僕の心の中で彼をしっかり抱きしめるためにこの映画を作ることを決意した。』と書いている。
涙の優弥くんを抱きすくめる是枝監督をみて、私は思った。「是枝さん、是枝さんはとうとう肩を抱いてあげることができたのですね。優弥くんを通じて16年前に14歳だった少年を。そして、16年前に14歳だった少年を通じて、目の前にいるもう一人の少年をも・・・」。私も涙がいつまでもとまらなかった。
この映画や是枝監督の過去の映画作品や著作、日々の社会的なメッセージ等から学ぶことは本当に多い。しかし、この場面で、是枝さんのもっとも根本にあるものが、やはり「優しさ」であり「愛」であるということをつくづく感じさせられた。
そして、私の心の中にも、優しい気持ちが静かに広がっていく・・・。
是枝監督と同じ時代に生きることができることを心から感謝したいと思う。
(10月28日のティーチ・インでは、前から2つ目のブロックの2列目の真中の席に座っていました!赤いハイネックのセーターで。とても楽しい時間でした。どうもありがとうございました!!)
いい映画を本当にありがとう。
2004年10月31日 HIZURU
「誰も知らない」を映画館で観てから、二週間が経ちますが、この映画の存在自体が私の心を捕えたままです。言葉がなくても、子供達の眼がすべての感情を大人に突きつけてる気がしました。些細な行動にさえも、胸が締め付けられました。特に、映画の冒頭と終わりが、私の頭の中で、繰り返し思い出し再生され続けています。
気付いてしまった
2004年10月31日 紺
子供は何にだってなれる。
おとなにだってなれる。
でも、どんなにしっかりしていても子供は子供なのか?
まだ、よくわからない。
「よく頑張ったね」
「僕はきみのことが好きだよ」
もし、そんな風に言われていたら、どんなに私は救われただろうか?
そして、子供の頃からおとなだった私は、自分が子供だったことに気付いてしまった。
それが何故、こんなに満たされた気持ちになるのだろうか?
シネカノン有楽町での上映最終日の最終回、ようやく見る事ができたこの映画に、是枝監督に、野球の試合で見せてくれた、明の子供らしい表情に、心からありがとう。
是枝監督月間
2004年10月30日 yoriko
「誰も知らない」5回の内2回は10月に見て、
ティーチインに参加して、
「幻の光」「ワンダフルライフ」「ディスタンス」を劇場で見て、
私の充実した10月の是枝監督月間は終わりました。
*まだまだ続きます。
少し気が抜けてしまった感じです。
10/28のティーチインに参加しました。
質問が始まって一番にあてていただきました。
帰る道々考えました。
幸福なときは問題意識(?)を持つようにして
不幸なときほどささやかでいいからたのしみを見つけるようにする。
そんな風に解釈しました。
サインをいただきに行った時、質問したことを
覚えていてくださって、声をかけてくださって感激でした。
うれしかったです。
事情があって離れていましたが、そろそろ私も
5歳と3歳の二人の娘との三人暮らしが始まります。
「誰も知らない」を見て私なりに感じたこと、
学んだこと、大事にしていきたいです。
私にとってとても大事な映画になりました。
ありがとうございました。
これからも新しい映画、楽しみにしています。
なんだかほっとしました。
2004年10月30日 なお
映画の始めの方を見ているとき,なんだかすごく楽しそうな家族の生活みたいだから私も参考にしなきゃいけないなと思いました.親子がいつも一緒にいないというところでお互いをずっと強く想い感じ合える事や自分の中の優先順位の低いところから約束を破っていく事で感じるどこか後ろめたい感じも子供達が学校にいる間に映画を見ちゃってる自分の行動から生まれてるこの感情もも同じような気持ちだろうなと思いながら見ていました.最初に観た日は寝るまで思い出しては涙していましたが゛2度3度と観るうちに落ち着いていられるようになり5回目は字幕付でほーあの言葉は英語でこういうのね.と思い、6回目ははこれで最後にしないと・・・思ってみてました.映画館は最後にしようと思いましたがしつこいようですがDVD買います.子供達が寝たらこっそり見ます.現実の事件の中でいろんな思いをしたであろうお母さんと子供達が今元気で暮らしていてなくなった子供さんのことを想っていてほしいと願います.おばあちゃん,お父さん,お母さんになって自分達のことが映画になっちゃってるよ、やベーななんて思っててほしいなと想います.
【このメッセージは作品の内容に触れています】
ゆきちゃん
2004年10月30日 yoriko
食器棚のカップにまだ背が届かないゆきちゃん。
いつもの椅子を持ち出してせいのびをして
何を見ようといていたの?
ティーチインでやられました!
2004年10月29日 キキ
どうしても、生の是枝監督に会いたくて、昨日のティーチインにいったのですが、じっと人の目を見て話す監督の魅力にかなりやられました。(メヂカラ相当ありますね!)
豊かさの中にいる時は欠落を、欠落の中にいる時はその中にある豊かさをみようとする想像力をもつことが大事という言葉が、ジーンと胸にきて、すでに泣いていました。
私は、この映画をみて、子ども達のたくましさに励まされたので、監督のそういう思いが、こんなすてきな形になって伝わってきたのかなと思いました。
メイキングのビデオも今日みましたが、子ども達との日々の一瞬一瞬がきらきらしていて、監督のこまやかな気配りがしみました。
あと、これはつかわないだろうなと思うシーンも撮る必要があることがある、たっくさん撮ってるんですよという言葉から、表にでていない目に見えないものも大切にするという姿勢が一貫して感じられて、なんかうれしかったです。
監督がこの映画を通して伝えてくれた思いを胸に、私も自分の役割をみきわめて、自分なりのやり方で、さまざまな感情を人に伝えていけたらいいなと思いました。
次回作と、次回作のティーチインを楽しみにしています。
本当にありがとうございました。
素敵な映画をありがとう
2004年10月29日 日下部 和彦
10月28日に鑑賞しました。
自分の責任を全うすることの大切さを感じました。
あすから,3児の父として(1歳の娘がうまれました。)29名の小5の担任の教師として,責任を持って精一杯努力していこうと思います。
リアルでした
2004年10月29日 チョコ
子供達の生きる力に圧倒されました。
彼らのように生活している子供たちが、今、この空の下に本当に実在するのではないか、という思いに駆られました。
16年前にあったこの事件は、当時センセーショナルに報道されたという事ですが、現在この事件があっても当時のようにセンセーショナルに報道されるだろうか?
たくさんの、たくさんの。
2004年10月28日 ユウコ
決して楽しいお話ではない。
けれど、私がこの映画からもらったものは、
かなしみではなく、
こどもたちの、深く深く、
やさしい愛です。
wonderful film
2004年10月28日 jungna lee
hi, I'm jungna lee from seoul, korea.
sorry for my english, I speak little bit of japanese but it's horrible.
I saw 'nobody knows' in Pusan Internation Film Festival.
I heard that Director-san came PIFF to have 'guest&audience talk'
I missed it. :(
'nobody knows' was really good.
I was feeling that I might be the one of them who lived next door
to Akira while I was watching the film.
nobody knows who lives next door.
nobody cares.
if I knew that, what would I do? what can I do?
I still think about that.
children become an adult, even they don't want to.
we all were once a child.
why do we forget that we had lots of care?
well.. it's pity that people are getting more dry, selfish and cold.
children are the victims.
I wish I could not to forget this feelings for a long time.
I like Koreeda-san's films.
I hope I can have chances to see all his films (I already saw some,
I'd like to see TV works too) in close future.
all the best!
ciao~
け出したバターのように
2004年10月27日 関沢隆美
「明るくていい加減な感じ」の人を探していたら、テレビでYOUさんを見て適役だと思った。
確かこんな感じの監督のコメントをどこかで見聞きして、すごく笑えたのですが、
実際に映画を観たら、とても物語の母親の雰囲気にはまっていて、とても納得しました。
映画館を出て、最初は沢山の感情が詰まってしまい、泣くこともなく、焼きついて離れないいろんなシーンを思い返したりしましたが、家に戻り、ガイドを見返したり、このサイトにある、メイキングの子供たちの表情豊かな写真や、予告編を見るうちに、重く凝縮された感情が、溶け出したバターのようになって、どうしても泣けてしまいました。映画の予告編を観て泣けたのは初めてでした。
ガイドブックの、英恵ちゃんの写真とともにある、「おとなになるには、あといくら、いりますか。」というコピーを読んで、請求書とお金がテーブルに散らかってるシーンがフラッシュバックしてしまい、また泣けて仕方なかったです。
映画館を出ると、ゴミ箱に誰かが半分残したポテトフライが捨ててありました。
たぶん、映画を観ているうちに引き込まれて食べ切れなかったのだろうと思いましたが、
明だったら、これを見つけたらそっと持ちかえったかな、とかそんなことまで考えてしまいました。
映画と事実の違いについて、メッセや各ブログで、さまざまな人が指摘されていますが、やはり映画を観た方は映画の元となった事実についてネットなどで知られておいた方がよいと思いました。
(「西巣鴨子供置き去り事件」で検索を掛ければ関連記事が通読できると思います。)
その上で、映画の美しさ、事実の残酷さを比べることで監督が事実から映し出したもの、あえて映画に映し出さなかったものの違いのなかから、監督が事実から映画に閉じ込めた、過酷な状況下において、それでも子供たちが日々生きようとした、(あるいは今もどこかで生きようとしている)「真実」を、
気づかずに、あるいは気づかないふりをしていた私たちが見出せるかもしれない、と思いました。
実は今、自主映画を初めて撮る人のサポートをしていてふざけてよく「赤じゅうたん歩ける作品に!」とか言ったりしてますが、今回、「赤じゅうたんにたどり着くほどの映画の力」についてより深く考える貴重な機会を得られました。
最近は現実の方がダイナミックで、しばしば表現の弱体化についてとりざたされていますが、だからこそ今、表現ができることは何かについて、気づかされることが多かったです。
「映画ごっこ」の範囲の中ではあっても、一片の「表現が持つ力」を盛り込めたらいいな、と思いました。勇気をもらえました。ありがとうございました。ひえい君大好きです。うぎゃあ〜!
9月に幼い兄弟の亡くなった近くの町より
やっと観ました
2004年10月27日 masa
片田舎のたった40人しか入れないミニシアターでこの映画を上映して頂いた事、感謝致します。
明やその周囲の人々、本当に愛しかったです。
モチーフとなった事件の少年のその後の人生にまで思いを巡らされました。
幸せに暮らしていればいいな・・・
【このメッセージは作品の内容に触れています】
感動しました
2004年10月26日 さくら
素晴らしい映画だと思いました。
子供達の素直さに目を奪われました。
ゆきちゃんを埋めているときの明の台詞、一生忘れられないと思います。あの子達は自分の環境を受け入れて生きていた。私たちには
信じられないような状況でも、他とくらべることなくその中に楽しみを見つけていました。勇気をもらったように思います。
私もああでありたいと感じました。
新聞の中の出来事がとてもリアルで今の生活と紙一重のような
そんな感覚でした。
私は女なので、母のあり方について考えます。
彼女は死ぬほど後悔するでしょうね。
彼女は単に子供を弱い存在だと思えなかっただけなのに。
自分が居なくても生きていけるって信じたから自分の幸せに没頭しただけなのに。あの役にYOUさんを選んだことは凄い!!!適役です。最も憎みやすい役なのに憎めません(笑)
彼女をとても悲しく思います。
明のふとした笑顔、子供達の笑い、とっても暖かく心に残っています。あれだけ自然な演技を私は見たことがありません。
こんなに素晴らしい映画を作ってくれてありがとうございます。
今後もきっと是枝監督の映画は必ず見ることになると思います。
ついに観ました!
2004年10月26日 すみれ
田舎なのでなかなか公開されなかったのですが、こないだやっと見ることができました。最初はただ興味があったので観ただけなのですが,観た後,ものすごく考えました。普通の映画って監督のメッセージ的なものがあるのに、この作品にはそれがすぐには見当たらない。でも、何かある。何だろうって。それで、気がついたのですがこの映画は「明や明のような経験をもつ子供のために」作った作品なのでは、と思いました。
よく、子供は親を選べないっていいますが、それでも母を慕い言いつけを守って、妹達を育てた,純粋な子供の姿に涙があふれました。誰が悪いとかそういう問題じゃなく、子供がいる人もいない人も、そう思ってこの作品を見た人がいっぱいいると思います。
この映画を観た人の明を愛する気持ちやそして、明の存在を教えてくれた監督の愛情が明に届くといいなあ。
その事を強く願います。
忘れらない笑顔!
2004年10月26日 五十路ママ
二度あの笑顔に会いたくて 見てきました。本当に切なくてやるせない思いが残るストーリーですが。私の一番好きな場面、あの子達の 笑顔は鮮明に焼きついています。世界中で色々な賞を受賞されて 日本人として誇りに思います。こんなに良い映画
ですものね。おめでとうございました。
Thank you
2004年10月26日 nelly
I am just back from a cinema in Paris where was presented «
Nobody Knows ». You were there, talking about the bag
you lost somewhere between Japan and France, I guess. Right now,
a few hours after the watching the film I cannot say anything about
it. I cannot even say “I love it”, which after all would be an easy
way to define what I am feeling. I have needed more than 5 years
to understand what I was feeling about “After life”. I have grown
with it, with the cherry tree and some pictures I could remember.
Still I don’t want to write that your film has changed my life.
I would just say that it has changed the way I sleep and turned
some of my memories into sweet thoughts. Tonight, I was there in
this cinema to see “Nobody Knows”… and walking outside the room
I couldn’t help saying you, saying your translator better, that
your film changed me.. and I know that at the very moment I was
doing it I thought it was stupid and useless.. I just needed to
do it so strongly.. And childishly, I burst into tears and run outside
the place.
Childishly.. that’s kind of funny using that word after watching
“Nobody Knows”.. Yet I was just an adult person overwhelmed with
her feelings. I was not sad. I am not sad, in spite I am still crying.
I just feel alive. So alive that I want to scream it, and I know
I will. Merci.
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